おばあちゃん、今までずっとありがとう! [出来事]

今にも起きそうなとっても穏やかな顔で帰ってきました。

二週間前に一時退院したときは、孫、ひ孫、玄孫の前で
がんばるぞー!って言ってくれたおばあちゃん。

写真を撮るときにはピースサインまでしてくれて皆を笑顔にしてくれた
お茶目なおばあちゃん。

何も食べれず体力が弱っていただろうに、私達孫の前ではこれっぽっちも
弱気な姿を見せず、本当に凄いおばあちゃん。

あの時はまた数週間後に一時退院してきて、その度に元気になっていつか完全に
退院して帰ってくるに違いない。と思っていた。

だけど、4日前にお見舞いに行ったときはちょっと違った。

どんなに話しかけてもぱっと目を開けるだけで、焦点は合わずすぐイビキをかいて
目をつむってしまう。
寝ているのかな…と思ったら、看護婦さんがきて「もう全く食べなくなってね...。
ちょっと数値のレベルが低下してきたから先生が話をしたい。と言うんだけど
夕方どなたか来れますか?」と言われました。

急いで母に電話すると、ここ数日昏睡状態なんだ。と聞かされ涙が止まらなかった。

おばあちゃんにしつこく話しかけ、何度も何度も
「小さいときから今までずっと面倒みてくれてありがとう!」と伝えると、
目をぱっと開けて、口をパクパクして何かを話してくれました。

目頭を拭いてあげると、眉間にシワを寄せるおばあちゃん。
おばあちゃん、目拭くの嫌だった?と聞いてみるけど、そんな表情も愛しく思わず笑っちゃう。

おばあちゃんに食べさせたくて買ってきたクリームプリンと豆乳フルーツジュースは
開けることも出来ず、そのまま家に持ち帰ると2番こぶたが食べてくれました。

次の日は、パパさんが買ってきてくれた光峰神社のお守りを渡しに病院へ行くと、
またパッと目を開けてくれて、ウー。ウー。と一生懸命何かを話してくれました。

そして今朝3時過ぎ。
病院から電話があり急いでおばあちゃんの所にかけつけた母は、
「今までありがとう!苦労かけてごめんね。」と言うと最後に頷いて眠るように
亡くなったそうです。

動ける体力はないだろうに、最後まで周りに気を遣うおばあちゃんらしい最期だったようです。

わたしはこの土日お見舞いに行けなかったから今日お見舞いに行こう!と思っていたけど
間に合いませんでした。でも木曜日にやっとおばあちゃんと二人っきりで話せたから、
そんな時間を作ってくれたから、わたしとおばあちゃんと最後の二人っきりの時間を
過ごせたから幸せでした。

家に帰ってきたおばあちゃんは今にも起きそうで、おばあちゃんなら声をかければ
起きてくれるかも。と本気で思いました。
わたしは小さい頃からずっと大人になった今でも
「おばあちゃんはわたしが死ぬまで生きている」と思っていたから。
今日も目を覚ましてくれる。って本気で思うくらい寝ているみたいな顔でした。

ぴよこを急遽幼稚園に迎えに行き、まだふっくらしているおばあちゃんの頬を何度も撫で、
何度もありがとう!と伝えました。

夕方お化粧して帰ってきたおばあちゃんの頬はびっくりするほど硬くなっていて
とても悲しかったけど、やっぱり今にも起きそうな穏やかな顔で、
95年生きてきたおばあちゃんは、
いつも自分より相手を思い、謙虚で、いつも優しくしてくれて。
だから最期もこんなに素敵な顔で帰ってきてくれて、入院したこの三ヶ月は
どんどん身体が弱っていたのに、皆としっかりお別れするまでずっと頑張ってくれて
最期まで本当に素敵なおばあちゃんでした。

おばあちゃんの、がんばるぞー!という言葉やピースサイン、眉間にシワを寄せたり、
口をパクパクしてくれたり、ウー。ウー。と振り絞って話してくれたこと。
最期まで強く逞しかったおばあちゃんの姿はずっと忘れないからね!!

小さい頃からずっとずーっと面倒みてくれてありがとう!
いつも味方になってくれてありがとう!!
子ども達のこといつも可愛いね~って言って遊んでくれてありがとう!!
大好きだよ、おばあちゃん!!また遊ぼうね、おばあちゃん♪
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